6/21_大学評価のこと

少し前になりますが、国立大学法人の第2期中期目標期間に係る評価結果が公表されました。

ニュース等で取り上げられていたのでご存知の方もいらっしゃるかなと思います。

www.jiji.com

話題がタイムリーでないので、記事をたくさん見つけることはできませんでしたが、おおむねどのニュースも業務の評価で群馬と東京学芸が最低評価を受けたことがピックアップされていたと思います。

思うのですが、なぜ、最低評価の話しかでないのでしょうか。
例えば研究の分野でいきますと5大学が最高の評価を得ていますし、社会貢献においては、1大学が最高評価を得ています。

たまには、各大学の努力を評価するような風潮があってもよいように思うのですが・・・

ダメなところだけが叩かれるのを見ていると、いかに失点しないように業務をするか、に眼がいってしまいますし、モチベーションも上がらないように思います。これでいいのでしょうか。

今回の評価の仕組みについては、とても長くなると思いますので、時間のあるときにダラダラ書いていきたいと思います。


(参考 文科省発表資料 評価結果概要)

http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/houjin/detail/__icsFiles/afieldfile/2017/06/14/1386173_01.pdf

※資料を見るときの注意点
資料の1ページにありますが、大学の評価は大きく分けて8つの分野に分かれています。(うち1分野は、大学共同利用機関法人のみ対象としているので、大学は7分野)
本評価は、文部科学省国立大学法人評価委員会(以下、委員会)が最終的に判断することになっています。この委員会ですが、メンバーは大学の学長等大学関係者もいらっしゃいますが、弁護士や民間企業の方など大学の教育や研究について専門的な知識をお持ちでない方もいらっしゃいます。(その分様々な視点からの評価が可能となっているのでしょう。)

さて、8分野のうち「教育」「研究」「その他(社会貢献・国際化)」「共同利用・共同研究」(大学共同利用機関法人のみ)の4分野(教育研究分野)については、特に専門的な知識を持って評価を行う必要があるため、専門の機関(=大学改革支援・学位授与機構(以下、機構))に評価をするよう要請されます。この要請を受けて機構は教育・研究分野の評価を行い、その結果を委員会に報告します。

8分野のうち残った4分野(業務分野)についてですが、これは委員会において評価を行います。そして機構からの評価と合体させて最終評価として公表します。なお、機構からの評価結果は、委員会では尊重され、特に手が加えられることがありません。

ここで注意です。
評価は機構、委員会ともに5段階
「特に優れている」「良好」「おおむね良好」「不十分」「重大な改善事項がある」
で評価がされますが、
機構における評価の基準(真ん中)は「おおむね良好である」に対し、
委員会における評価の基準(真ん中)は「良好」なのです。
教育研究と業務の評価では、評価者が異なっていること、その評語は同じ言葉だがレベルは必ずしも一致しないことを初めてご覧になる方はご注意ください。
上記PDFの最後に評価のまとめ一覧が掲載されています。ここを見るとわかりやすいですが、色で評価の段階を示しており、機構における「おおむね」と委員会における「良好」は同色となっております。

なぜ、このようにわかりにくい仕様にしたのか。
また、普通にできているという評価であれば「おおむね」は不要だと思います。「おおむね」だと何か足りていない印象を受けます。

ここまで読んでくださった方は、どう思われますか。 では、この辺で。