8/7_本のまとめ(教員養成・免許制度はどのような観点から構築されてきたか)(2)

続きです。

第3章には、タイトルどおり「実践的指導力」とは何か、時代ごとに求められる力の変遷が書いてありました。
S62教員養成審議会(教養審)答申では、「使命感」や「専門的知識」、「教養」、「教育的愛情」などを基盤とした実践的指導力が必要とされたが、H9教養審答申(第1次)では、この能力は「いつの時代も教員に求められる資質能力」とされ、それとは別に「今後特に教員に求められる具体的資質能力」、例えば「地球的視野に立って行動するための資質能力」や「教員の職務から必然的に求められる資質能力」も整理されました。
この「教員の職務から必然的に求められる資質能力」とは、「用事・児童・生徒や教育の在り方に関する適切な理解」や「教科指導、生徒指導等のための知識、技能及び態度」などが挙げられています。

実践的指導力はいつの時代も求められる資質能力であると整理されたわけですね。。。
話がそれますが、H9答申では、「養成と採用・研修との連携の円滑化」という文言がありました。現在は「養成・採用・研修の一体化」という文言をちらほら聞きます。養成機関の大学と採用・研修の教育委員会の距離がぐっと近づいている印象を受けました(20年でこの近づきは速いのか遅いのか?)
また、S62答申での実践的指導力は「教員の職責にふさわしい資質能力は、教員養成のみならず教職生活を通じて次第に形成されていくもの」と整理されており、その後の「学び続ける教師」はそれを受けているということなんでしょう。

話を戻して、H18中央教育審議会中教審)答申では、学部においては、教員として最小限必要な資質能力を確実に身につける必要があるとし、職務を著しい支障が生じることなく実践できる資質能力=実践的指導力の基礎を身につけることが求められました。
大学院においては、より高度な専門的職業能力を備えた人材を養成するために教職大学院の設置が提言され、
1)学部段階での資質能力を修得した者の中から、さらにより実践的な指導力・展開力を備え、新しい学校づくりの有力な一員となり得る新人教員の養成、
2)現職教員を対象に、地域や学校における指導的役割を果たし得る教員等として不可欠な確かな指導理論と優れた実践力・応用力を備えたスクールリーダーの養成
の2つの目的・機能とする。ことが挙げられました。

H24中教審答申では、グローバル化や情報化、少子高齢化など社会の急激な変化に伴い、高度化・ 複雑化する諸課題への対応し、21世紀を生き抜くための力を育成するために、「このような新たな学びを支える教員の養成」と、「学び続ける教員像の 確立」を提言し、教員に求められる資質能力が整理されました。

整理された資質能力のひとつに「専門職としての高度な知識・技能」が挙げられ、その中で「新たな学びを展開できる実践的指導力」についてふれられています。これを踏まえて「新たな学びを展開できる実践的指導力を育成するためには、教科や教職についての基礎・基本を踏まえた理論と実践の往還による教員養成の高度化が必要である。」ことが課題とされており、教職の大学院レベル化について書かれています。

H27中教審答申では、学部において実践的指導力の基礎を養うため、「学校現場や教職を体験させる機会を充実させることが必要である。」ことが書かれています。

 

感想を
時代の変化に合わせて求められる能力が増えていくことに「教師」の専門職としての色の濃さを感じました。また、通して求められる資質能力として、教科・教職に関する専門的知識、それを実践する指導力が挙げられており、普遍的能力であることを再確認しました。
今、教員に求められる能力には、例えばICTの活用があり、電子黒板やiPad、遠隔授業(NTTのCMでも見ますが)なんかも使ったりできないといけない時代になってきました。「学び続ける」(時代に取り残されない?)というのは、しんどいことで。

少し意味合いが違うかもしれませんが、いろいろ吸収するということは自分も心にとどめておきます。

では、この辺で。
(本のまとめって難しい・・・試行錯誤しながらやっていきます。)