9/2_研修に行ってきた

昨日、発達障害に関する研修にいってきました。

1.社会でうまく生きていくには、「自己理解」が必要
自己理解とは、自分がそういった特性を持っていることを自身で把握していること。
→診断名を知っていることではない。
例えば、感覚過敏でこういった音・匂いが苦手や話を聞くのが苦手なので、文章にしてほしい など。
自分のつまづくところがわかっていること。
自己理解が進んでいないと本人の自覚がないので、解決に向けた相談がうまく進まないことも。

2.自閉症スペクトラムの認知の特性
①視覚優位
②細かく、パーツ
③2つ以上の情報処理が困難
④パターンが決まっていた物事は理解しやすい
⑤記憶がいい
⑥感覚過敏性
⑦パニックを起こしやすい

①見えないものが苦手(話ことば、相手の気持ち・考え)、予測、時間経過、自分の行動)
→会話は見えないので、見えるものに目が行き、話しに集中できない(一部しか聞いていない)
→見通しがもてないので、浪費してしまう。(今、お金あるし。)
→相手の視点に立った時に自分の行動がみえない。(相手から○○していたよ。と言われて気づく)
・「初めて」に抵抗がある。
→言葉ではイメージが持てない。やってみせることが大切。
・自分の見たもので世界を理解する。
→サリーとアン課題

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視覚優位の話で興味深かったのは、「バイバイ」をするとき、手のひらを自分に向けて振ることがあるという話でした。
相手に向けて振るのが、一般的かと思いますが、視覚優位の特性をお持ちの方は、相手が手のひらを向ける→手のひらに注目→自分も手のひらを自身に向けて振る。という流れがあるようです。

②例えばある人を観察した後に質問すると、時計の形や眼鏡、服のロゴなどの情報は取れるが、結局その人は何をしていたか問うと、見ていなかった。ということが起きるそうです。
集団行動していても、近くにいるとパーツに目が行くので、遠くから何をしているのか観察している例も。これも特性を持っている人からすれば集団参加。何をしているか観察し、輪の中へ戻り活動する。(初めてに抵抗がある)
周りの大人の理解がないと、観察のため離れる→集団の中へ手を引き連れていく→離れる→連れていき注意する→嫌になる。集団参加したくなくなる。 といった流れになることも。
集団から孤立する理由をしっかり聞いてあげることが大切か。

③音読するときに、読むことはできるが、ストーリーの理解はしていない。など。
意外と日本の国語教育って、③の特性をもっているとしんどいんだろうなと。。。

⑦パニックには、うわーーーってなるものと完全に思考が停止してしまうもの、言葉が止まらなくなるものがあるそうです。
パニックに陥っているときは、特に言葉は入ってこないようで、まずは、落ち着くことができる空間に連れていき、落ち着いてから何があったか聞くようにするのがよいとのこと。(⑤の記憶力が言い分、フラッシュバックも起こしやすいのだとか。辛い。)

3.自己理解が進んでいない事例

幼児期:できないことが多い。指示が通じない。先生から逃げる
↑専門機関での受診拒否
小学校期:指示がわからないのでやらない。周りが用意をする。
↑家族から学校へ要望
中学校期:小学校ほどやってくれない。周りも小学校ほどやってくれない→いじめられていると思い親に相談。親が抗議
高校期:親も義務教育が終わったのだからとできない本人を責める。

最悪のパターンですね。

特性が目立つのは新しい環境に置かれたとき。
幼小中高・・・と「能力」ではなく「年齢で」環境がかわる。

4.発達障害
発達障害とは定型発達とは異なる発達の経路をとるタイプの子の総称
・発達の差があり、変化もする
・医師によっても診断に差がでる。※年齢と特性によって診断のされやすさがある
 幼児期では言葉の遅れ・多動 →ADHD
 学齢期では学習の修得ができない →LD
 成人期では自立した社会参加ができない →ASD

5.専門機関との出会い
・サインを見逃すと出会えない
・継続した通院の難しさ(年齢によって特性が変わるため、収まったから通院をやめるケース)
・その場の安心か、将来の見通しか(医師にどういう診断結果をもらいたいか。これなら「まだ」大丈夫。vs今からこれをしてください!!)
・早期診断は早期解決にはならない(これからの負荷の軽減にはなる)
早期診断すれば安泰といった考えがあったので、ショック。
けど、考えればその特性はなくなるものではないので当たり前ですね。いかにコントロールする術をもつか。対応力を付けるか。
・持っている特性は幼児期はその特性に左右されるが、青年期に行くにつれ、持っていた特性よりもこれまでのスキルに左右されることが大きくなる。早期診断により、これから必要になるすきるをいかに修得させるかが自立のうえではかなり重要。
なんでもしてあげるのはどうなんだ?

6.支援と援助 たいへんと困った
・支援とは、支えることであり、本人の意志が大切。意志のもと周りがなにをしてあげられるか。
・援助とは、助けることでその障壁となるものを取り除くこと。
こういった言葉の整理も考えられれる。

困ったという感覚をもたない特性を持っている人も。
周りから見れば、困っているように見えても、本人は「がんばればなんとかなりそう」なもの事案は困ったではなく、たいへん と捉えるよう。
例えば、(落とし物が多い)財布がない。家にどうやって帰ろう。
    (日程管理ができない)課題の提出が明日だ。何もできてない。

こういった感じは困ったとはならないようで、カウンセリングも「何か困ったことないですか」と問われると「ない」という返事になるそう。聞き方を変える必要性。

7.知られていない発達障害DCD(発達性協調運動障害)
・年齢相当の動きができない。例えば振り向くのに腰をひねらず、全身を向ける。
・着席困難、起立姿勢が不自然
しかし、これらは不器用ということであり、何度も練習することで修得可能。しかし、続けないと忘れる。

では、この辺で。

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